こんにちは、やいさです!
・基本情報に合格したし、次は応用情報を受けようかな
・基本情報はスキップして応用情報を受けようかな
こういう方向けに応用情報技術者試験がどんな試験かを徹底解説していきます!
この記事を見れば応用情報がどんな試験か?基本情報との違いは?と言ったギモンを解消できるのでよかったら見てください。

勉強を始める前に、まずは敵を知ろう!
応用情報技術者試験の基礎知識
試験区分一覧から見た応用情報技術者試験
まずはIPAが公開している「試験区分一覧」をからみていきましょう!

知っているよ!という方は飛ばしてOK!


基本情報の純粋な上位資格だということが分かるね
試験内容と難易度
応用情報技術者試験には午前試験と午後試験があります。
この2つについて解説していきます!
午前試験 ※R8からは名称が「科目A」に変更予定
応用情報技術者試験も基本情報同様、4択問題になっています。
では、基本情報(科目A)との違いを整理してみましょう。
| 試験種別 | 試験時間 | 出題形式 | 出題数 | 1問当たりにかけられる時間 |
| 基本情報 技術者試験 | 90分 | 四肢選択式 | 60問 | 1分半 |
| 応用情報 技術者試験 | 150分 | 四肢選択式 | 80問 | 2分弱 |

試験時間と出題数が大きな違い?
この比較から以下のようなポイントが見えてきます。
・150分の集中力が必要
・出題数が多い
・1問当たりにかけられる時間は増えた
※出題内容は応用情報の方が難しいため楽にはなっていない
このことから、試験問題自体の難易度以外の部分でも要求レベルが上がっていることが分かります。

難易度は上がっているとはいえ、
試験対策方法は基本情報の時とほぼ変わらないよ!
午前試験の対策方法

対策方法はこちらの記事を参考にしてね!

午後試験 ※※R8からは名称が「科目B」に変更予定
応用情報と基本情報の一番の違いはここになります。
比較表を作ってみました。
| 試験種別 | 試験時間 | 出題形式 | 出題数 | 1問当たりにかけられる時間 |
| 基本情報 技術者試験 | 100分 | 多肢選択式 | 20問 | 5分 |
| 応用情報 技術者試験 | 150分 | 記述式 ※一部選択式あり | 大問11問から 5問を選択 | 25分 ※大問の中に小問が複数あります。 |

ほぼ別物!
ここの違いを理解するのが試験対策で重要なポイントです!
特徴1:大問を選択
基本情報までは出題された問題に全て回答すればよかったです。
しかし、応用情報はそうはいきません。以下大問10科目から4つを自らが選択しなければいけないのです。(情報セキュリティは必須科目)
| 科目名 | 必須 or 選択 | 文系向け | 筆者の独自分類 |
| 情報セキュリティ | 必須 | ◎ | 知識問題 |
| 経営戦略 | 選択 | ○ | 国語問題 |
| プログラミング | 選択 | × | 知識問題 |
| システムアーキテクチャ | 選択 | △ | 不明 |
| ネットワーク | 選択 | ◎ | 知識問題 |
| データベース | 選択 | △ | 知識問題 |
| 組み込みシステム開発 | 選択 | ○ | 国語問題 |
| 情報システム開発 | 選択 | × | 不明 |
| プロジェクトマネジメント | 選択 | ○ | 国語問題 |
| サービスマネジメント | 選択 | ○ | 国語問題 |

どれを選択するかは必ず事前に決めておこう!
特徴2:長文読解
基本情報では1ページにつき1問のような構成でしたが、応用情報からは大問1つにつき5ページ程度にわたる長文が出てきます。

大問は全部で5つ解答する必要がある(※)から、
合計25ページを150分以内に読んで解答していくことになるよ!
※必須科目の「情報セキュリティ」+選択科目 4科目
試しにR7秋の問題を見てみましょう。

IPA R6秋試験 情報セキュリティ科目より引用 https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/m42obm000000afqx-att/2024r06a_ap_pm_qs.pdf

うっ。。頭痛が。。

最初は圧倒されるけど、問題演習をしていくうちに
慣れてくるから大丈夫!
特徴3:記述での解答
ここが一番不安に思う方が多いかと思います。
まずはR6秋の公式解答を見て、どんな記述解答が求められるのかを見ていきましょう!

基本情報までは、問題が分からない場合、どれかを選択しておけば当たるチャンスはありました。
しかし、応用情報の記述問題においてはそれが通用しないというのが難しいですね。

こんな記述、私にできるかな。。

自分の言葉で一から記述内容を考える必要はないよ!
問題文にヒントがあるから、問題文のキーワードを上手く使って解答するというテクニックを身に着けよう!
午後試験の対策方法

一発合格した「やいさ」がとった戦略を描いた記事を書いてるよ。
よかったら見てね!
合格基準
合格点


午前試験・午後試験ともに6割以上で合格!
また、基本情報との違いは下記のとおりです。
・免除制度はない (基本情報は科目Aの免除制度あり)
・満点が100点 (基本情報は1000点満点)
またR8からCBT方式に変わるため、出題もIRT方式に変わる可能性があります。
IRTとは、解答した問題の正解率が高いほど出題される問題が難しくなる方式のことです。
基本情報がこの方式を採用しているため、応用情報にも採用される可能性があります。
※R8からの変更に関する情報が分かり次第記事でお知らせします!
合格率

令和7年 春試験の合格率は約22.1%!
合格率は20%~30%で推移しています。
基本情報のR7/10月の合格率が43.8%なので、合格率としては約半分くらいですね。
IT業界以外の方の合格率を見てみよう!
IPAでは業種別の合格率を以下の統計情報として公開しています。
https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/h5f8pg000000375x-att/toukei_r07a_oubo.pdfその中で一部面白い統計があるので、統計資料より抜粋してご紹介します!
■非IT業で働いている方の合格率
| 業種 | 合格率 |
| 農業、林業、漁業、鉱山業 | 46.7% |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 35.7% |
■IT業で働いている方の合格率
| 業種 | 合格率 |
| ソフトウェア業 | 21.3% |
| 情報処理・サービス提供業 | 21.2% |
IT業種よりも非IT業種の方が全体的に合格率が高いんですよね。

なんと、IT業界で働いてない人の方が合格率が高い!
個人的な見解ですが、応用情報技術者試験は経験で培ったIT知識よりも試験制度や試験のための対策をどれだけやったか(出題者の意図に近い解答ができるか)が合格のカギになると思っています。
受験費用

受験料は7500円(税込)!
基本情報を含めIPAの試験は基本的に7500円で統一されています。
AWSなどのITベンダー資格は10000円越えするものが多い中、IPA試験は公的試験ということもあり、お財布に優しいですね!
しかも合格は一生もの!更新の必要なし!
実施スケジュール(実施時期~合格発表)
春期と秋期の2回開催されており、ざっくり下記のようなスケジュールになっています。


4月と10月の年二回開催されるよ!
基本情報は通年試験かつ、不合格になっても1か月後に再受験ができるのに比べると、
応用情報は年2回しか受験できないのでチャンスが少ないです。
合格発表
試験日から約2ヶ月後に合格発表が行われます。
基本情報は試験終了後にその場で点数が表示されますが、応用情報の合格発表は2か月後です。

でも、自己採点すれば合否分かるでしょ?
午前試験であれば自己採点すれば合否は分かります。
それに対し、午後試験は以下理由からはっきりとした自己採点ができないのです。
・記述式問題であるため何が正解か誰にも分からない
・配点が公表されていない
・記述問題には部分点がある(説)
・IPAから公式解答が出るのは合格発表日の直前
通信講座のTACなどが解答速報を出しているので、それを参考にするのも一つですが、
あくまでTACなどの会社が独自に分析したものであるため目安くらいにしかなりません。
とくに自己採点の結果、合格ラインギリギリだった場合は、2ヶ月間スッキリしない日々を送ることになります。。
まとめ
今回は応用情報技術者試験の基本的な知識についてお話してきました。
IPAの公式サイトはこういった情報が散らばって掲載されており、このように体系的に確認できる場所がなかったため作成してみました。
また、基本情報との対比でご紹介したので、基本情報を経験された方は両者の違いが明確に分かったのではないかと思います。
ここに記載されている内容を押さえておけば基礎知識としては十分です!満を持して試験勉強に臨みましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!



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