刻印がない銀製品の正しい売り方!自宅での見分け方から専門買取業者選びまで

雑記ブログ

こんにちは!やいさです!

皆さんの自宅に「銀製品」または「銀っぽい製品」は眠っていませんか?
銀は2025/12現在価値が上昇傾向にあり、1g/300円前後で取引されています。

私は最近、実家の引っ越しの手伝いをしたのですが、その時に銀細工(帆船)が出てきました。それを売ろうという話になったのですが、思いのほか売却するのが大変でした。

その経験談を交えて、今回は銀の売り方について解説していきたいと思います。
↓私が売った銀細工(帆船)

銀を売ろうかなと思っている方に役立つ内容となっていますので是非読んでみてください!

また、今回は刻印がない銀製品であったため、売るのに相当苦労しました。その経験談を交えて解説していきたいと思います。

銀の基礎知識

まずは銀について。金銀銅の「銀」です。元素記号でいうとAgです。

金には及びませんが、冒頭でお話した通りそれなりに価値がある金属となっており、宝飾品や貨幣、そして現代の産業においても幅広く利用されています。

銀の見分け方

銀には以下のような特徴があります。

①磁石がくっつかない
②経年で黒く変色する
③熱伝導性が高い
④刻印がある

この他にも特徴はありますが、自宅で確認できる方法としては上記4つが手軽で良いと私は考えていますのでこの4つを今回はご紹介します。

磁石がくっつかない

銀は鉄などの金属と違って磁石がくっつきません。

そのため、自宅で簡易的に銀かどうかを判別する場合は磁石を使って確認することが有効です。

金属成分を検査できる機会がない街中の買取店などはこの方法を銀の見分け方として使っている場合があります。

ただし、これは銀に似た色をしているアルミニウムなど、磁石にくっつかない(磁性を持たない)金属が他にもあるのでこれだけでは判断ができません。

経年で黒く変色する

銀は空気中の硫化水素や硫黄分と反応して表面に硫化銀という黒い膜を作る性質があります。

このような黒い部分があると銀である可能性があります。

熱伝導性が高い

全ての金属の中で最も高い熱伝導率を持つと言われています。

熱伝導率は、銀製品に氷をおいてみてそれがすぐに溶け出すかである程度確認することができます

ただし、これは銀に似た色をしているアルミニウムも比較的高い熱伝導率を持っているので、簡易的な確認だけでは銀だと判断ができません。

私が売った銀細工の場合、黒枠で囲ったところが平面になっていたので氷を1つ置いてみました。

その結果、氷が置いた瞬間から解け始めました。

氷は、固体から液体に変わるために周囲から融解熱(固体が液体に変わるのに必要なエネルギー)を奪う必要があります。銀は熱伝導率が高いため、融解熱を氷にすぐに提供できるというわけです。

刻印がある

これは銀そのものの特徴というよりかは、世の中に流通している商品としての銀の特徴になります。

銀製品には、「銀の品位(純度)」を示すために刻印を施している場合が多いです。(例:$SV925$, $SILVER$, $900$など)です。

街の貴金属買取店は、この刻印があることを最重視します

買取店の店員さんが鑑定する時にルーペのようなもので銀製品を確認するのですが、あれは刻印があるかを探しているケースが多いです。(私が訪問したお店では全てこの方法で銀かどうかを判定しているようでした)

私が持ち込んだ銀細工(帆船)は残念ながら銀の刻印がありませんでした。そのため、3店舗くらい買取店を回りましたが、「銀の可能性は高いが、刻印がない場合は工芸品としての買取となり500~1000円での買取となります。」と言われてしまいました。

銀の刻印については私の銀製品にはなかったため、こちらのサイトを参考にしてみてください。

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銀買取・銀くず・シルバーの買取専門店なら銀買取センター。お客様のお住まいや、お売りいただく銀の量に応じて宅配・持込・出張の3つの買取方法をお選びいただけます。種類に応じて最適な方法を提案させていただきますので、まずは気軽にご相談ください。

銀製品の売り方

銀の見分け方で銀であることが分かった、または銀の可能性が高いことが分かったら、次は銀製品を売っていきましょう!

刻印があるケースとないケースで銀の売り方が変わってきますのでそれぞれのケースをご紹介します。

刻印がある場合

銀の刻印がある場合は簡単です!

街の貴金属買取店などで、基本どこでも買い取ってくれます。

銀の買取価格は「銀の相場」と「店舗の手数料」によって決まります。

「銀の相場」については全ての店舗で共通ですが、「店舗の手数料」はお店ごとに変わってきます。そのため、少しでも高く売りたいのであれば、複数の店舗で査定してもらうことをおすすめします!

刻印がない場合

4つの「銀の見分け方」の内、3つはクリアしたけど刻印だけがないというケースがこれに当たります。私が売った銀細工はこのケースでした。

銀の製造・リサイクルまでを一貫して行う企業で売る

銀の製造・販売からリサイクルまでを一貫して行う企業に売りましょう。これが結論です。

正直これ意外に方法ありません。(私はこれ以外の方法を見つけられませんでした。)

私が今回使ったお店は銀座にあるSGCさんです。

店頭買取の流れ|GINZA SGC|SGC BRAND SITE-「大黄金展」と、金・銀・プラチナ製品の買取りはSGCへ。
「大黄金展」SGCは、金の精錬から製作、販売、買取まで、すべてを手がけるゴールドカンパニーです。

こちらのお店ではX線分析器という分析装置を使って刻印のないものでも銀かどうかを判定してくれます。

私の持ち込んだ銀細工もX線分析器で検査してもらいました。
余談ですが、銀細工が大きすぎて装置に乗り切らなかったので銀細工を切断した上で測定してもらいました。さすがに心が痛かったです(笑)

その結果、銀細工が銀でできていることが証明され、
318.6g × 180円(1g当たりの買取単価) =57,343円
で買取をしていただくことができました!

街の貴金属買取店で売っていたら1000円とかでしたから、本当にここまで頑張ってよかった(泣)

SGCさんには感謝しかないです!

おまけ:なぜ街の貴金属買取店では「刻印がない」と安い価格での買取となってしまうのか?

先ほど書いた通り、私は街の貴金属買取店を何店舗も周り、全ての店舗で「銀の可能性は高いが、刻印がない場合は工芸品としての買取となり500~1000円での買取となります。」と言われてしまいました。

本件について、ある買取点に質問してみたところ、

過去に銀と思って買い取ったらニセモノ、または銀メッキだったということもあり、銀の刻印がないものについてはリスクヘッジの観点から上記のような安価な買取価格となってしまう

とのことでした。

正直じゃあ「成分分析してくれよ!」と思いましたが、おそらくそのような高額な分析装置は街の買取店にはないのだと推測します。まぁ全国にチェーン展開している買取店の各店舗にそんな高額な装置を置くとなれば、採算が合わないでしょうから仕方がありません。

刻印がないものはSGCさんに持ち込みましょう!!

まとめ

今回は私の銀細工を売った経験談を元に、銀製品の売り方について解説してきました。

銀かもしれない製品があればまずは刻印を確認してみてください!

刻印がない場合も、念のため以下の確認をしてみることをおすすめします。

そして全て一致するのであれば銀の可能性が高いので是非SGCさんへ持ち込みを検討してみてください!

①磁石がくっつかない
②経年で黒く変色する
③熱伝導性が高い

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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