【徹底解説】どこが難しい?情報処理安全確保支援士試験の難易度(応用情報技術者試験との比較)

応用情報技術者試験対策

私はR6秋に応用情報技術者試験、R7春に情報処理安全確保支援士試験に合格しました。

その経験を元に、以下のような悩みを持つ方向けに両試験の違い情報処理安全確保支援士試験の難易度について解説していきます!

・応用情報技術者試験に合格したけど情報処理安全確保支援士試験への受験を迷っている

・情報処理安全確保支援士試験へ直で挑戦をしようか迷っている

「情報処理安全確保支援士試験の方が難しい」「いや、応用情報技術者試験の方が難しかった」とネット上には様々な声があります。

今回は両方を受験して合格した私個人の経験から、私個人が感じた難易度について様々な視点から解説していきたいと思います。

ここからの内容はあくまで私の主観によるものです。 バックグラウンドが違えば別の意見もあると思います。

例えばセキュリティ実務をやっているとか、国語が得意だとかでも変わります。

そのため、こういうバックグラウンドを持つ人はこう考えるんだなと参考程度に見ていっていただけると幸いです!

先に試験対策方法を知りたいという方は以下記事をどうぞ!

受験前の私のバックグラウンド

  • 社内SE(32歳)
  • 応用情報受験時はセキュリティの知識はほぼなし
    応用情報の勉強を通して基礎を学んだ上で情報処理安全確保支援士試験を受験
  • 国語力なし
    昔上司に「君、日本語大丈夫?」と言われた経験あり!笑
  • 大学は日東駒専レベル
    商業系の学校から指定校推薦で入学のため受験勉強は高校以来
やいさ
やいさ

大学受験を経験していなかったので
支援士試験が人生で一番勉強した期間になりました(^^;;

私が応用情報と支援士試験に使った勉強時間と得点

ご参考までに、私のおおよその勉強時間と得点をご紹介します。一つの目安として見てください!

応用情報技術者試験の勉強時間と得点

基本情報技術者試験に合格後すぐに勉強を始めました。具体的には下記の通り。

試験期間 4か月
勉強時間 1日1~2時間 計150~200時間

2024/6  試験勉強開始

2024/10 応用情報技術者試験受験

2024/12 合格!

情報処理安全確保支援士試験の勉強時間と得点

10月に受験した応用情報技術者試験の次の日にテキストを購入し、勉強を始めました。具体的には下記の通り。

試験期間 6か月(途中脱線期間あり※)
勉強時間 1日2~3時間 計300~400時間

2024/10 試験勉強開始

2024/4  情報処理安全確保支援士試験受験

2025/7 合格!

※脱線期間については下記の合格体験記をみてください。

支援士試験に国語力が必要という言葉に踊らされ、中学国語を学んだりしていた期間がありました。正直全く意味なかったです(笑)

【詳しく解説!】情報処理安全確保支援士試験に一発合格した勉強法|やいさ
私は情報処理安全確保支援士試験に一発合格、しいては完全勝利(8割以上合格!)という無謀ともいえる目標を掲げ、チャレンジを始めました。 結果は午前88点、午後72点でした!(本当は午後8割目標だったけど、平均すれば8割だからいいか..) 合格...

情報処理安全確保支援士試験と応用情報技術者試験の比較

支援士試験と応用情報試験を比較すると支援士試験は専門性が高い、応用情報は範囲が広いという特徴がそれぞれあります。

なぜそう言えるのか、 IPAのシラバスを参考にしながら両試験を比較して解説していきます!

今回は4つ観点から比較をしていきます。

①難易度
②試験範囲
③試験形式/時間
④午後試験の形式

①難易度

IPAは各試験のレベルを定義しています。

IPAシラバスより

支援士はレベル4、応用情報はレベル3であるためIPAの定義するレベルでいえば支援士の方が難易度が高いと言えます。

上記のレベルの定義表の内容をざっくり要約すると、

・応用情報技術者試験(レベル3)
 独力ですべての業務を遂行できるレベル

・情報処理安全確保支援士試験(レベル4)
 応用情報以上の知見を持ち、かつマネジメントができるレベル

というレベルを要求されていることが分かります。

また、このことから求められる知識の深さ・管理能力に違いがあることが分かると思います。

②試験範囲

次に試験区分の図を見てみます。

IPAシラバスより

これを見ると応用情報は下から2つ目にあるものの、横長に記載されていることが分かります。

つまり、応用情報は全ての高度試験の土台になる知識が求められる試験であるということす。

それに対して支援士は縦長に記載がされています。これはセキュリティ分野に特化した高度な知識が求められると言えます。

続いて試験範囲について見ていきましょう。

IPAシラバスより引用

応用情報は全出題範囲に対してレベル3の知識が要求されていることが分かります。

それに対して支援士試験はネットワークとセキュリティのみレベル4でかつ、他の範囲はレベル3です。

そして試験範囲ではない科目も半分くらいあります。このことから狭く・深い知識が要求されていることが分かります。

とり
とり

こうやって見ると、応用情報より試験範囲狭いし支援士ってそんな難しくないように見える

そう思う方もいると思います。ですが、たった2つしかないレベル4のネットワークとセキュリティが相当に深い知識を要求されるため難しいです。

③試験形式/時間

試験形式と時間を比較すると下記のようになります。

参考文献:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html
参考文献:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

試験としては支援士試験は午前Ⅰ・Ⅱに分かれており1つ多いですが、試験時間ベースでみると支援士試験の方が負担が少ないです。

また支援士試験は、免除制度があるため試験時間ベースだと更に負担は軽くなります。

応用情報または高度試験の午前Iを合格後2年間は支援士試験の午前Iが免除されるというそのため、午前試験の実質負担は支援士試験の方が軽いといえます。

そういう意味では、応用情報技術者試験に合格した方については試験時間(集中力)というハードルはそこまで高くありません!

やいさ
やいさ

午前試験はむしろ応用情報の方が難しい!

④午後試験の形式

ここでは、午後試験の出題形式に着目して比較をしていきます。

参考文献:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html
参考文献:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

応用情報、支援士ともに問題を選択する形式となっています。

応用情報技術者試験は10科目から4つ選択(+必須:セキュリティ) / 情報処理安全確保支援士試験は4問から2つ選択です。

とり
とり

選択肢が多い分、応用情報の方が難しい?

一見すると、応用情報の方が選択肢が多く難しいと思いますよね。

しかし、応用情報を受けた方は分かるかと思いますが、受験前に選択する問題を決めていませんでしたか?

とり
とり

メイン科目+予備科目で5科目を決めていた気がする

そうなんです。応用情報は事前に選択する科目をある程度絞ることができました。

しかし、情報処理安全確保支援士試験では科目を絞るということができないのです。(全くできないというわけではありませんが)

とり
とり

どういうこと?

情報処理安全確保支援士試験では応用情報のような科目というものが存在しません

試験開始後に問題文を読み、各問題がどのようなテーマ(科目)かを自身で把握し、問題選択する必要があります

つまり、問題選択をするために「4つの問題文と設問に素早く目を通して問題を見定める力」が必要とされることから、応用情報よりも難易度が高いと私は考えています。

とり
とり

対策はないの?

IPAでは科目を定義していませんが、重点対策本と呼ばれる以下の書籍で科目を独自に分類しているので、

この本の分類を元にある程度はテーマ(科目)を見定めることはできます。

ですが見定めることができるだけで、その分野の問題が出題されるかは当日にならないと分からないことには変わりありません

そのため、問題選択をするためのトレーニングを受験前にしておくことをおすすめします!

やいさ
やいさ

私はこのトレーニングをやらずに受験したので当日慌てることになりました。。

1問当たりのページ数比較

1問当たりのページ数を比較していきます。

応用情報は約5ページとなっております。

支援士は約10ページの問題が主流となっています。(2025年秋では6ページの問題が2問出題されました)

2025年秋だけで見ると、応用情報とそこまでの差異はないように見えます。しかし、今後もこの傾向が続くとは限らないため過去問演習で10ページ程度の問題を解いておくことをおすすめします!

また、ページ数に大きな差がない場合でも、問題文や図表で出てくる知識レベル、問われるレベルは支援士試験の方が難しいと思いますのでしっかり対策しておきましょう!

【個人的評価】個人的には情報処理安全確保支援士試験の方が難しかった

ここからは両方受験した私がどちらが難しかったのかを理由を交えて解説していきます!

結論から言いますと、私は情報処理安全確保支援士試験の方が難しかったです。

理由は下記の通り。

①午後試験の記述問題のレベルが違う
②テキストを読んだだけで解ける問題がほぼない(知識の深い理解が求められる)
③1問に対する問題文の分量が多い
④問題選択が難しい

①午後試験の記述問題のレベルが違う

応用情報までの記述問題は多くても35文字くらいですが、支援士試験は50文字、中には100文字や字数制限がない問題まで幅広く出題されます。(もちろん20-30文字も出題されます)

20-30文字程度の記述ならうろ覚えの知識でも書ける場合でも多いと思います。(私はそれでも苦手でしたが…)

それ以上の文字数の文章を書くとなると、問題文・出てくる用語の正確な理解が必要となり、苦手意識を感じる方もいると思います。

とり
とり

おわった。。

やいさ
やいさ

テクニックと問題演習の繰り返しで十分対応できる!

支援士試験はよく国語の問題と言われます。当時の私はメール一通を作るのも嫌いなくらい国語が苦手でした。

私はこの言葉に踊らされて中学国語を学び始める奇行に走りました。その結果、勉強時間を無駄にしただけで合格には一切寄与しませんでした(笑)

やいさ
やいさ

そんな私でも72点で合格できました!

テクニックと問題演習の繰り返しこの2つで合格点には十分到達できます!

一つテクニックをご紹介すると
字数が多い問題は、本文から内容を抜き出し、少し加工すれば解答できる問題が多いです。

やいさ
やいさ

一から自分で文章を考える必要はない!

支援士試験は毎年数万人が受験する試験です。そんな人数が自分の知識を好き勝手に解答に書いていたらどうなりますか?

とり
とり

採点が一生終わらない。。

そうです。なので解答がある程度1つの方向に行くよう、試験問題は工夫されていると言われています。

つまりどういうことかというと、解答のヒントが問題文中に散りばめられているということです!

やいさ
やいさ

問題文の言葉を引用して解答するテクニック!

問題文を引用して語尾を少し直すくらいであれば、国語が苦手な方でもできると思います!

もちろん全ての問題がそうだというわけではありませんが、このようなテクニックがあれば解ける問題もたくさんあります。

国語力がないから支援士試験受験をやめようかと悩んでいる方はこういうテクニックを駆使すれば対応できるということも知っておいてください!

やいさ
やいさ

国語が苦手な私でも合格できました!

 

②テキストを読んだだけでは太刀打ちできない(知識の深い理解が求められる)

※ここでは応用情報の「情報セキュリティ」、「ネットワーク」科目と支援士の問題を比較します※

応用情報では、その単語と意味をなんとなく見たことあるくらいのレベルで十分対応できるものが多いです。

しかし、支援士試験の記述問題はそのレベルの知識では問題が解けませんでした。

支援士の場合、その単語を知っているだけでなく、その知識や技術の本質を理解できているかまでを問うてきます

例を見ていきましょう。

支援士の試験範囲の中で「CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)」という攻撃が出てくるんですが、用語の意味としてはこんな感じ

Webサイトにログインしている利用者のブラウザを介して、本人の意図しないリクエスト(書き込みや設定変更など)をサーバーに送信させる攻撃

そしてCSRFについて、実際の出題があったものをご紹介します。


【問題文】

情報処理安全確保支援士試験 R6春より引用

【設問】

情報処理安全確保支援士試験 R6春より引用

【解答】

情報処理安全確保支援士試験 R6春より引用

上記ではCSRFの単語と意味を知っていることに加え、与えられたシステム構成図などや、問題文から状況を把握してどのような方法でCSRFが行われるかまでが問われています。

もちろんこういう問題しか出題されないということではありません。

本文にヒントがあり、そこから解答を組み立てるというケースの問題は応用情報と同じように対策すれば対応できます。

ですが、そんな対策は大半の受験生がしてくると思うので、もし一発合格を目指すのであれば深い知識の習得が求められます

とり
とり

そんな知識どうやって身につければいいんだよ!

私がおすすめしたいのは、同じ分野の過去問を集中して取り組む勉強法と勉強ノートです。
以下記事の「STEP3 得意分野を重点的に演習する」でご紹介しています!

③1問に対する問題文の分量が多い

直近の2025年秋試験ではその差は縮小傾向でしたが、私の受験した2025年春試験は1問当たり10ページ程度のボリュームがありました。

問題内容も支援士試験の方が難しいです。また前述した通り、テキストを1周読んでいる前提の知識が求められます。 それに加え長文であることによって読解力・要約力が求められます。

③-1知識・読解力

支援士試験の問題文には専門用語などが飛び交います。

そのため、知識がある前提で読んでいく必要があります。

新技術など、世に浸透していない知識に関しては補足説明が載っていることが多いですが、それ以外のテキストに出てくるような用語などは知っている前提で問題文が作られているため、テキスト学習はマストです!

そのうえで、10ページにもなる長文(図表も含まれるので文章だけで10ページではないです)を読み解いていくための読解力が求められます。

とり
とり

読解力皆無なんだが。。

やいさ
やいさ

大丈夫!私も読解力は皆無だったよ!過去問演習を繰り返す中で自然とついてくるよ!

③-2要約力

要約力とは、最後まで問題文を読み終えたときに「問題文に書いてあった内容を説明できる力」です。

私が午後試験の過去問に取り組み始めたころは、この力が皆無でした。

そのため、問題を読み終えた後に問題文に何が書かれていたか全く思い出せず、「何書いてたっけ?」状態でした。

確かに問題を読み返すと「あーそれそれ」という風に思い出せるのですが、何もない状態で説明してみろと言われると頭真っ白でした。

とり
とり

要約力なんて必要?

基本的に支援士試験の問題は、最初の設問は問題文の前の方にヒントがあり最後の設問のヒントは問題文の後ろの方にあることが多いです。そのため、要約力が必ずしも必要というわけではありません。

しかし、問題の中には一番最後の設問で序盤の問題文に書いてあった内容をヒントに解答させる問題が出るときがあります。

この場合は要約力がないと、1から問題文を読み返すことになりタイムロスが生まれます。

支援士試験においてこのタイムロスは致命的です。普通に問題を解くだけでも時間を目いっぱい使うのにそんなことをしている余裕は正直ありません。

要約力をつけるため、過去問演習時には「この問題にはどのような内容が書かれていたか」をざっくりでもいいので反芻しておく習慣をつけておくことをおすすめします!

④問題選択の難しさ

これは前述した通りです。ぱっと見だと、応用情報は11問から4問選択(情報セキュリティは必須)で支援士は4問から2問選択なので、応用情報の方が難しいように見えます。しかし、

やいさ
やいさ

支援士は選択問題が科目として分かれていないので当日までどんな問題が出題されるか分からない!

そのため、問題選択の難易度としては情報処理安全確保支援士試験の方が難しいと個人的に思っています。

とり
とり

たしか、問題選択の練習はしておいた方がいいんだよね?

はい。私はこの練習をしていなかったため試験当日だいぶ焦りました。

試験に落ち着いて挑戦するためにもこの訓練はしておくことをおすすめします。

具体的には

・過去問1回分を残しておく
・1か月前くらいに本番と同じく4問のうち2問を選択して解く
・問題選択にどの程度時間がかかったか測っておく

とり
とり

1週間前とかにやった方が効果あるんじゃない?

確かにそうです。しかし、その代わりその回の過去問を復習する時間が無くなってしまいます。

そのため個人的には、復習の時間が十分確保できる1か月前くらいがベストだと考えています。

応用情報の方が難しい点もある

ここまでは情報処理安全確保支援士試験の難しさについてお話してきましたが、その反面応用情報技術者試験の方が難しいと感じた点もありました。

それについてご紹介します!

試験範囲の広さ

IPAシラバスより

この図で分かる通り、応用情報の試験範囲は全範囲が対象でレベル3を要求されます。 全てを完璧に対策しようとすれば時間がいくらあっても足りません。

支援士試験もレベル4の専門的な知識を学ぶという意味では広い(奥深い)とも言えますが、試験範囲という面では応用情報には及びません。

また、応用情報の場合は異なる知識をそれぞれ学ばなければいけないことから、科目ごとに紐づけが弱く、知識がつながっていかないため記憶するべき知識の総量としては応用情報の方が広いと思います。

対策教材が少なく対策が立てづらい

教材が少ない。これに尽きます。

応用情報は11科目もあるためか、各社1科目に特化した対策本を出していないんですよね。

そのため、対策をしようとすると全科目が載った分厚い本でやるもしくは、スタディングのような講座を受講するしかありません。

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その結果、対策が不十分で出たとこ勝負になったりします。

ただし、全受験者が同じ土俵で戦っているため受験者間で差がつけづらいということでもあります。

ただそれは同時に他の受験生と差がつけづらいということでもあります。

支援士試験は対策本が充実しています。そのため対策の立てやすさという面では応用情報のよりも易しい(?)です。(支援士は試験対策で差をつけられる!)

まとめ

今回は応用情報との違いという視点から情報処理安全確保支援士試験の難易度を見てきました。

情報処理安全確保支援士試験は専門性が求められる試験なだけあって、実務や私生活で使えるような知識もたくさん学ぶことができます。

そして高度試験であるため自分の自信にもつながります!

合格目指して頑張ってください!

私の経験を元に作った具体的な試験対策方法も記事にしていますのでよかったら見てください!

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