こんにちは、やいさです!
ついに、新方式の情報処理安全確保支援士試験のサンプル問題が公開されました。
R7春の情報処理安全確保支援士試験で一発合格した私がサンプル問題を解いた感想と今後の対策方針について解説していきたいと思います。

さっそく解いてきました!
結論:新形式のサンプル問題の難易度は「易しめ」
現行の記述式試験を突破した筆者の視点からいえば、現行の記述式試験と比べると「易しめ」であることは間違いないです。

試験勉強を死ぬほどやってきた人間から見たら簡単ということです。
セキュマネレベルの知識で挑んだ場合は相当苦戦すると思います!
そう感じた根拠も後ほど解説していきます!
なぜ「易しめ」と言えるのか?~サンプル問題を分析してみる~
ここからはサンプル問題がなぜ「易しめ」と言えるのか、その根拠についてお話します。
ここからの話はあくまでサンプル問題の分析であるということにご注意ください。
サンプル問題のため、本番試験の問題よりも簡単に作られている可能性は高いです。

基本情報技術者試験の科目Bも同じような傾向がありますね。
サンプル問題1(常識・読解力問題):セキュマネレベル。国語力で解ける
サンプル問題1は正直勉強してなくても、常識と国語力さえあれば解けてしまう問題でした。

正直セキュマネ試験レベルだというのが率直な感想です。
また、問題文の文章量もわずか2ページしかなく、また、セキュリティ技術の専門用語もほぼなく、セキュマネ試験と言わんばかりの内容でした。
問題の概要としては、
ある会社がセキュリティアセスメントの一環として情報管理台帳を作成することになり、各部署に展開したところ、経理部から質問が来たというものです。
その質問にどう回答するのがベストか?が問われています。
以下が質問と設問です。

実際に解いてみると分かりますが、これまでの情報処理安全確保支援士試験の過去問で苦戦していた方であっても、セキュリティマネジメント試験に合格しており、ある程度の社会人経験があれば十分に戦えるレベルだと思います。
出題範囲は広いですが、この形式の問題が全8問出題されます。
問題文の文章量も多くなく、かつ、選択式であることから、今までの情報処理安全確保支援士試験のレベルまで知識を入れなくても解ける問題になっていると思います。

午前Ⅱ+参考書を読むレベル?
個人的な感想としては、サンプル問題1の対策はほどほどにして、早々にサンプル問題2の勉強に集中するというのが効率的な勉強法と感じました。
解答はこちら
正解は「オ」です。
サンプル問題2(Webセキュリティ問題):Webセキュリティの知識が必要
続いてサンプル問題2について分析していきます。
サンプル問題2はWebセキュリティに関する問題でした。
Webセキュリティとは、Webサイトのセキュリティに関する分野で、Webサイトの脆弱性とそれに対する攻撃・対策といった観点を問うてくる問題です。
以前、IPAからは「情報処理安全確保支援士試験科目Bではマネジメント分野の強化をしていく」とのアナウンスがありました。このことから、Webセキュリティなどの技術分野の出題は減る傾向にあると予想していましたが、まさかのサンプル問題として出題されました。

サンプル問題として出題されるということは、
しばらくはWebセキュリティ分野も多く出題されそうですね!
すみません、少し話が脱線しましたので戻します。。
このサンプル問題2ですが、私は既視感がありました。

既視感?まさか貴様、未来から来たのか?
なぜ既視感がったのかというと、それもそのはず、この問題はR6 秋 午後 問4の問題がそのまま出題されていたからです。

ただ単に、R6 秋 午後 問4の記述式問題を選択式問題に焼き直したものでした。

受験生当時、過去問演習としてこの問題を5回以上解いていましたので、見た瞬間に懐かしさを感じました(笑)
さて本題に戻りますが、記述式問題を選択式問題にしただけの同じ問題が出題されているということは測定条件が同じため、難易度を測りやすいとも言えます。

当時猛勉強した私としては「簡単になったなぁ」というのが率直な感想です。(もちろんサンプルなので本番はもう少し難しくなると思いますが)
そう感じた根拠について、以下問題を見るとよく分かります。


この問題は[c]に入るものを選べというものです。
ちなみに答えは「キ」の「使用したsessionIDを無効化して、新しいsessionIDを発行する」です。

十分難しそうだけど
もちろん、これはしっかり勉強していないと正しい選択肢を選ぶのは難しいでしょう。
では次にR6 秋 午後 問4の問題を見てみましょう!


ちなみに答えは「使用したsessionIDを無効化して、新しいsessionIDを発行する」です。

問題文がさっきのやつと全く同じじゃない?
その通り!同じ問題文です。それに対して解答はどうでしょう?

記述式になってる!
そうです。R6 秋 午後 問4を受験した方は、これを記述していたのです。

とはいっても、どちらも同レベルの知識があればいいんじゃないの?
そう思った方は記述式の問題を解いてみてください。たぶん苦戦すると思います。
何かを自分の言葉で記述できるということは、ただ知識をインプットするだけでなく、その周辺知識まで深く理解し、さらに自分の中で咀嚼したうえで、どのようなケースにも柔軟に対応できるレベルまで落とし込む必要があるということを、私は支援士試験の勉強に費やした半年の間で、痛感しました。
もちろん、それは選択式が簡単だという趣旨ではなく(しっかりと学習していなければ解けない問題であり、十分に難易度は高いです)、合格に向けた今後の勉強戦略が変わってくるという点をお伝えしたいのです。
今後の勉強戦略については次の章で解説します!
今後の情報処理安全確保支援士試験における勉強戦略
ここまでの解説で選択式の傾向や、記述式との違いが少し見えてきたのではないかと思います。
ここからは、私が考える今後の勉強戦略についてお話します。
情報処理安全確保支援士試験に求められる力
今までの記述式試験では、以下のような能力が求められてきました。
・文章構成力
問題文を読み、自分の持つ知識と掛け合わせて文章を組み立てる力
・要約力
指定された文字数以内に文章を簡潔にまとめる力
・知識力
セキュリティ技術に関する用語を知っている力
・理解力
知識として吸収するだけでなく、本質を理解する力(どんな観点から問われても答えを導ける力)
・長文読解力
長文を正しく、かつ早く読み解く力
そして今後求められるのは下記のような能力だと予想しています。
・知識力
セキュリティ技術に関する用語を知っている力
・理解力
知識として吸収するだけでなく、本質を理解する力(どんな観点から問われても答えを導ける力)
※記述式の時ほどは要求されない
・読解力
短文~中文を正しく早く読み解く力
・切替力
設問ごとに頭を素早く切り替える力
今後の勉強戦略
求められる力というのは私の受験経験を元に独自に定義したものです。

私見のため、あくまで参考程度にしてください!
私が考える今後の戦略をシンプルに表現すると
今までの試験は「範囲を絞り、深く勉強する戦略」だったのに対し、
今後の試験は「広範囲を少し深く勉強する戦略」を取るのが良いと感じています。
今までは記述できるレベルの「知識力」と「理解力」がないと、ほとんど太刀打ちできませんでした。しかし、今後は選択式ということもあり、今までのような厳密な「知識力」と「理解力」がなくとも、その知識の意味や全体像が理解できていれば十分正解を導くことができると思います。
つまり、深く勉強したとしても試験という場においてはそこまで差がつかないのではと考えています。

もちろん、安心して選択肢を選べるのは深く勉強した方かもしれませんが、そこまで差はつかないでしょう。
要は、1つの分野を深く学ぶよりも、広範囲を満遍なく学んだ方が得点しやすいのではないかということです。
支援士試験の試験範囲は膨大すぎて全ての分野を深く学んで対応できるようにするというのは物理的に不可能です。

半年間毎日勉強をしていた私でも無理でした。
そのため、途中からは分野を絞って対策をしていました。
記述ができるレベルの深さが必要ないのであれば、(確保できる勉強時間にもよりますが)全試験範囲を満遍なく勉強するほうが効果が期待できると思います。

満遍なく勉強した方が良いと思う根拠はもう一つあります。
まだ確定情報ではないとありますが、以下形式になるとサンプル問題に記載があります。

今までの試験は、設問4つの中か2つを選択して解答するという方式でした。

それに対し、次期試験では全問解答が必須とあります。
今までの試験では、苦手分野が出たら「選択しない」という逃げの選択肢を取れました。
しかし、新方式の試験は全問解答が必須となるため、苦手分野や対策が薄い分野があると致命的になります。
それを防ぐためにも「広範囲を少し深く勉強するスタイル」が最適解になるのではないかと考えています。
長文読解力・切替力も重要
サンプル問題2の分析のところでもお話した通り、1問当たり6ページの分量があります。
更にこれが合計4問出題されるとなると、合計24ページになるということです。
今までの情報処理安全確保支援士試験は、2問選択であり、1問当たり10ページ程度であったため、合計ページ数でいうと次期試験の方が多くなる計算です。
また、4問解答するということは、頭をリセットする回数も自ずと多くなるということです。
そういう意味で、今後は「長文読解力」「切替力」というのも、本番試験を受験する上で鍛えておく必要がある能力と言えます。
今後の勉強方法
初回試験に向けての勉強は今までと同じで問題ありません。
①参考書を読み、基礎知識を入れる
②過去問を解き、解説を読み、復習
①参考書を読み、基礎知識を入れる
まずは基礎知識を入れるために下記のような参考書を読むところから始めます。

まずはこの中の1冊を読破することを目標にしてみてください!
上記のどれがおすすめかは以下記事でご紹介しています!
②過去問を解き、解説を読み、復習
参考書で基礎知識を入れ終わったら、過去問演習に入っていきます。

ただし、現行試験の過去問はオーバースペック!
過去問は記述式のため、少々オーバースペック気味ではあります。
そのため、近いうちに、各社から出版されるであろう科目B用の参考書が出るまでは、現行の過去問演習を行い、新参考書が発売されたら、それを使って対策するという方針で良いと思います。

現行の過去問やるの無駄じゃない?
全く無駄ではありません。
試験範囲は新旧試験でほとんど変わりませんし、選択式に変わったところで問われる論点や答えの導き方は変わりません。
そのため、記述ができるレベルではなく、問われる論点や答えの導き方を知るという目線で過去問を解くようにすると効率よく対策が進むと思います。

サンプル問題2が現行過去問と全く同じ内容だったのがその証拠です。
過去問の参考書のおすすめはこちらで紹介していますので、気になる方は見てみてください!
現行試験の過去問を解く勉強法というのは、コスパの面では少々悪いですが、確実に実力はつきますし、寧ろ過去問で合格点を取れているレベルであれば、合格者の中の上位3割を狙えるレベルになると思います。
もしも、今から準備をしていきたいという方は以下の記事も参考にしてみてください!
まとめ
今回は、新しく公開された情報処理安全確保支援士試験(新方式)のサンプル問題について、実際に解いてみた感想と今後の対策方針を解説しました。
本記事の重要なポイントは下記の通り!
- 難易度は現行の記述式に比べると「易しめ」
自力で解答を記述する負担が減った分、取り組みやすくなりました。ただし、サンプル問題2レベルの問題はセキュリティの知識が身についていないと依然難しい。 - 今後の勉強戦略は「広範囲を少し深く」
次期試験からは全問解答が必須になると予想されます。特定の分野に絞る「逃げの戦略」が使えなくなるため、苦手分野を作らず、全範囲を満遍なく学習する方法がおすすめ! - 「長文読解力」と「切替力」を意識する
複数の問題を連続して解くことになるため、問題ごとに頭をリセットし、素早く意図を読み解くトレーニングと時間配分の練習は必須! - 当面の対策は「現行の過去問」でOK!
新形式対応のテキストが充実するまでは、現行の過去問(記述式)を使って「問われる論点」と「答えの導き方」を学ぶのが一番の近道であり、確実な実力アップに繋がる!
試験形式が変わると不安になるかもしれませんが、セキュリティ技術の根本的な考え方自体が変わるわけではありません。
現行試験の過去問で合格点を取れるレベルまで知識を深めておけば、新形式になっても十分に上位を狙えるはずです!
この記事がこれからの勉強戦略の参考になれば嬉しいです!





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