今回は情報処理安全確保支援士の午後試験対策の定番本である「情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策」の使い方についてご紹介したいと思います!

1ページ目から順に読み進めていけばいいんじゃないの?

いや、もっと有効な使い方があるよ!
私の経験を元に使い方を説明するね。
私はR7の情報処理安全確保支援士試験の午後を72点で一発合格しました。72点は合格者の中でも上位3割になります。

使い方によって学習効率が変わってくるから
書籍に入る前にこの記事で使い方をマスターしよう!
私は本書を擦り切れるくらいに使い倒しました(まぁ電子書籍なので擦り切れませんが。。)。その結果、個人的に感じた一番有効だと思う使い方を今回はご紹介します!
こんなことで悩んでいる方必見です!
・本書をどのように使っていいか分からない
・合格者の勉強法を知りたい!
・時間がないので重要なところから効率的に学習したい!
「情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策」の概要
まずは本書(重点対策本)の概要について軽く触れたいと思います。
本書は情報処理安全確保支援士試験対策の講師として著名な三好康之先生が書かれた本です。
一番の特徴は三好先生が過去問を独自に分析し、支援士試験の過去問を以下の10種類に分類しているという点です。

2026年度版の本書では、9章と10章が統合して
9種類の分類に変わっていました。
第1章 認証とアクセスコントロール
第2章 PKI
第3章 ファイアウォール・IDS・IPS・UTM
第4章 サーバセキュリティ
第5章 電子メールのセキュリティ
第6章 クライアントセキュリティ
第7章 セキュアプログラミング
第8章 物理的セキュリティ対策
第9章 運用時のセキュリティ引用:2026 情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策
この分類によって、自分の得意分野・苦手分野を把握することができ、やるべき対策を見える化ができます。
情報処理安全確保支援士試験の受験を考えている方には必読の一冊です。
「情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策」の構成
本書(重点対策本)は以下のように3部構成になっており、旧午前・旧午後試験対策を網羅的に行える形式となっています。
第1部 本書の使い方
第2部 科目A-2問題のテーマ別対策と必要知識
第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識
先ほど説明した本書の特徴(過去問の独自分類)は「第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識」に集約されています。
詳細については次の「優先順位(進め方)」にてご紹介します!
「情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策」の優先順位(進め方)
私がこの書籍を実際に使ってみた経験を踏まえて、本書の読み進め方をご紹介します。
優先順位は下記の通りです。
【1位】第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識
【2位】第1部 本書の使い方
【3位】第2部 科目A-2問題のテーマ別対策と必要知識
次に上記順位の理由を説明します。
【1位】第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識
優先順位とは言いましたが、極論を言うと「第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識」のみ読むだけでも良いくらいに私は考えています。
そう言い切れるくらい、本書の価値はこの第3部に詰まっているからです。

第3部の使い方についてはボリュームが多いから
記事の後半で紹介しているよ!
【2位】第1部 本書の使い方
「第2章 情報処理安全確保支援士試験の対策>5.午後試験の出題傾向と対策」は読んでおいて損はないと思います。
ここでは過去問演習や試験本番の時間の使い方や記述解答のポイントなどが記載されています。
優先順位は第2位としていますが、分量も多くなく15-20分くらいで読み終わるので最初にこちらを読んでおくとよいかと思います。

読むタイミングは
過去問初挑戦時、伸び悩み時、本番試験前
などがおすすめ!
なお、「第1章 情報処理安全確保支援士制度と試験」については、
支援士試験のテキストである「セキュリティ技術の教科書」や「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」をすでに読み終わっているという方であれば、スキップしても大丈夫です。
試験概要などは両テキストにほとんど同じ内容が掲載されているため学習不要です。
【3位】第2部 科目A-2問題のテーマ別対策と必要知識
個人的にここは読まなくても問題ないと考えています。
というのも「第2部 科目A-2問題のテーマ別対策と必要知識」の内容は支援士試験のテキストの「セキュリティ技術の教科書」や「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」と重複しているためです。
もし両テキストまたは、それ以外のテキストを読んでいないという方は、まずは上記テキストのどちらかを先に読むようにしてください。

テキストを読んでいない方は、まずテキストを読もう!
この第2部に割かれているページ数は約60ページです。以下2つのテキストは少なくとも500ページの分量があります。このことからも分かりますが、上記2つのテキストに比べて本テキストの内容は結構絞られています。
| 評価基準 | セキュリティ技術の教科書 | うかる!情報処理安全確保支援士 |
| 図解 | カラー(寒色系)かつ図解多め | カラー(暖色系)かつ、一部図解はあるが文章中心 |
| 大きさ | 25.6 x 18.2 x 2.3 cm | 21 x 14.8 x 1.8 cm |
| ページ数 | 501ページ | 880ページ |
| 網羅性 | ◎ | ◎ |
| 所感 | ページ数は少ないですが、その分縦横のサイズが大きいです。網羅性としては「うかる!」とほぼ変わりません。 | サイズ感は一般的な書籍と同じくらい。その分、分厚さがある。 定番本として有名。 |

重点対策本の第2部の内容だけだと
支援士に求められるセキュリティ知識が不足するから注意!
そのため、テキストを一度も読んだことがない方でも「第2部 科目A-2問題のテーマ別対策と必要知識」を読むのではなく「セキュリティ技術の教科書」か「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」のどちらかで対策した方がよいと思います。
「情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策」の使い方
事前説明が長くなってしまいましたが、ここからが本題です!
冒頭からお伝えしてきた通り、本書の真の価値は「第3部 科目B問題のテーマ別対策と必要知識」に凝縮されているといっても過言ではありません。
極論を言うと、この第3部をうまく活用できるかどうかが合否に影響するとも言えます。

本記事を読んで重点対策本をフル活用してください!
以下4ステップで使い方をご紹介します。
STEP1 9分野を試験毎にマッピングする
STEP2 各分野の「6.演習問題」を1問ずつ解いてみる
STEP3 得意分野を重点的に演習する
STEP1 9分野を試験毎にマッピングする
最初におすすめしたいのがマッピング作業です!
マッピング作業とは「いつの試験でどの分野が出題されたかを把握するための作業」です。
重点対策本の各章の冒頭「2.学習方法」に以下のような表があります。

このように分野(章)ごとに試験問題がまとめて掲載されています。時間がない方はこのままでもいいのですが、試験までに2~3か月くらいの余裕がある方であれば、マッピング作業をおすすめします。
私がマッピングした例を一部ご紹介します。「種別」「種別2」と記載の列に9分類を当てはめています。
私はこのマッピング作業をH21までさかのぼってやりましたが、令和以前の過去問演習はさすがに時間が足りず結局1,2割しかやりませんでした。
そのため、マッピング作業をするにしても令和以降の問題で十分だと思います。

このマッピング作業をすることで出題傾向を把握することできます。具体的には下記のような分析が可能です。
・ここ数年で出題が多い分野は何か?
・しばらく出題されていない分野はあるか?
・各試験で出題される4問はどの分野で構成されているのか?
学習履歴表(いつどの過去問をやったかのメモ)を作る方は多いと思いますが、その問題がどの分野だったかまでを記録している人は少数かと思います。

特に学習の後半(試験直前)で自分の苦手分野の分析ができるのでおすすめ!
マッピングの方法
重点対策本の各章の冒頭「2.学習方法」にある表で、試験区分が「SC」の問題を学習履歴表に書き移していくだけです。


本当はこの表を皆さんに配布したいのですが、重点対策本の心臓部でもあるため、ここは実際に本を購入してマッピングするようにしてください。
STEP2 9分野の演習問題を1問ずつ1周する
最初は各分野がどういう内容なのかが分からない状態かと思います。
各分野の雰囲気を知るつもりで各章の章末問題を1題ずつ解いていきましょう!
具体的には「6.演習問題」に掲載されている過去問題です。

この時、点数を気にする必要はありません!午後問題の雰囲気を知ることに徹しましょう!
TIPS:重点対策本の解説は初学者には少し難しい
重点対策本の解説は図解が比較的少なめで文字中心の構成になっています。
そのため、実務経験や知識がない方が初めて本書の解説を読むと少し難解に感じるかもしれません。

私がそうでした(汗)
そういう方については、まずは図解や解説内容が厚めに書かれている左門至峰先生の「支援士本」シリーズから入って、慣れてきたら、この重点対策本で対策を進めていくという順番でもいいと思います。
TIPS:7章 セキュアプログラミングは飛ばしてOK!
「7章 セキュアプログラミング」は、Javaなどのプログラミングの実務経験がある方以外はスキップ推奨です。
私もプログラミング経験はほぼ皆無だったため、セキュアプログラミングは捨て問としてスキップしました。
支援士試験の問題は4つの問題から2つを選択する方式であるため、仮にセキュアプログラミングが本番で出題されたとしても、他の3つから問題を選択すればよいので気にしなくて大丈夫です!

選択肢を減らすのはいやだ!
という方はプログラミングを学習しても良いかもしれませんが、学習コストが相当かかるため半年以上の学習期間を取っている方でなければ厳しいと思います。
STEP3 得意分野を重点的に演習する
9分野を一通り解き終わると、何となく苦手分野や比較的得意かなと思う分野が出てくると思います。

私の場合は、1章の認証分野が比較的得意で、ログ分野(9章の運用時のセキュリティ)が苦手分野でした。
もし、イマイチ分野が分からない方は各章の「6.演習問題」を追加で1周演習してみてください。
何となく得意・苦手が見えてきたら、まずは得意な分野の問題を3~5問ほど集中的に演習してみてください。

まずは得意な分野を伸ばして自信をつけよう!

同じ問題ばかりやって意味あるの?
そう思う方もいるかもしれません。同じ分野を集中的に演習するメリットをご説明します。
支援士試験の午後試験の問題は、午前試験とは違い、同じ問題が出題されません。
そのため、同じ分野の問題が次に出題される場合、以前出題された問題をより深掘りしたものか、異なった視点から問う問題が出題されます。
このように集中的に同じ分野を演習することによって、その分野の知識を多面的につけることができ、かつ本質的に理解できるようになってきます。

支援士試験では、この本質的な理解ができているかが問われます!
本質的な理解ができていると、試験でその知識を違う視点から問われた際にもしっかと解答ができるようになります。
この力をつけるためにも集中的演習をおすすめします。
STEP4 マッピング結果を分析して戦略を立てる
これは試験まで時間がない方向けの対策です。
全ての章を完璧に仕上げることは現実的ではないため、先ほど作成したマッピング表を分析して次に出題されるであろう分野を重点的に対策していきましょう。
また、重点対策本の各章の冒頭に「出現率」という項目があるので、この「出現率」が高いものから攻めるのもいいかもしれません。
時間がある方については、迷ったらまずは1章から順に進めていくで問題ないと思います。全て演習が終わったらマッピング表を使ってどこをさらに伸ばすべきかを検討していきましょう。
TIPS:各章の「3.暗記事項」はやるべきか?
重点対策本の著者である三好先生は以下動画の中で、支援士試験は知識の絶対量が必要とされる試験であり、各章の「3.暗記事項」に記載されている用語とその関連知識の暗記を推奨しています。(2021年の動画です。)
たしかにそれができれば理想なのですが、私はやりませんでした。
というのも暗記が正直苦手だったからという理由もありますが、それと同時に支援士試験の性質を考えた時にあまり適していないと感じたからです。
暗記というのはどうしても用語とその関連語句を覚えるということになります。しかし、私個人としてはそれだけでは記述式である本試験では対応できないと感じました。
そのため、暗記は最小限にし、「理解」に重点を置いた学習を心がけました。
私のように暗記が苦手な方は、「3.暗記事項」はやらずに過去問演習中心の学習でもいいと思います。
ただ、暗記に関しては人によって得意不得意があると思いますので、ご自身の特性に合った学習方法を採用するのが一番かと思います。
注意点
午後試験対策は重点対策本だけでは不十分
セキュリティの実務をやっている/試験慣れをしている/センスがあるという方でなければ、この重点対策本に解説が掲載されている問題以外の対策も進めておくことをおすすめします。
私も上記に該当しない凡人だったため、重点対策本に解説が載っていない過去問を令和以降を中心にたくさんやりました。
なお、過去問の解説が載っている書籍やサイトの情報に関しては下記にまとめているので参考にしてください。

また、それ以外に重点的にやったものとしてはWEBセキュリティの対策になります。
WEBセキュリティについては下記記事をご覧ください。
余談
最後はゆるめの内容で締めたいと思います!とはいえ結構重要なので興味があれば見てください。
支援士試験の対策書籍全般に言えることですが、分厚い!重たい!
重点対策本は800ページ越えの書籍なので電子書籍での購入をおすすめします!
私は電子書籍で購入してkindleで読んでいました。歩きながら、電車に乗りながら過去問解説を片手で読めるのでとても便利でした。
ただ、その反面自宅で学習する時は画面が小さすぎて正直見づらかったです。
そのため、個人的にはiPadとkindleを組み合わせてシチュエーションによって使い分けることをおすすめします。
iPadであれば試験問題をGoodnoteというアプリに入れれば書き込みもできたりするので、重点対策本の各章の章末問題にある解答用紙に記入できたりするので試験対策の幅が広がると思います。
完全に余談でした。。最後まで見てくださりありがとうございました!







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